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【随筆】美しい文章についてテーマ:随筆


美しい文章は2種類ある。

ひとつは、美辞麗句で飾られた文章。

もうひとつは、美辞麗句がなくても美しい文章。

美辞麗句で飾られた文章は、いわば、化粧美人の文章だ。

美人は2種類ある。

ひとりは、すっぴんでも美人な人。

もうひとりは、化粧をすると美人になる人。

文章にも2種類ある。

すっぴんでも美しい文章。

美辞麗句という化粧をすると美しくなる文章。

美辞麗句によって美しく見える文章から、美辞麗句を取り除くとどうなるだろうか。

その結果は2種類に分けられる。

ひとつは、内容の醜い文章。

もうひとつは、内容のない文章。つまり、無内容な文章。


さて、美辞麗句がなくても美しい文章とはどんな文章だろうか。

それは、心の美しい文章だ。

心の美しい文章とはどんな文章だろうか。

私はそれには2種類あると思う。

ひとつは、心の美しい人が書いた文章。

もうひとつは、心の美しい人について書いた文章。

両者は似て非なるものだが、ともに美しい。


例えば、こう考えてみよう。

あるところに、ひとりの心の美しい女性がいた。

彼女は結婚し、息子をもうけた。

ところが、この息子は悪い心の持ち主であり、若い頃にぐれて、非行の道に走ってしまった。

ところで、あるとき、この二人がともに文章を書くことになった。

母親は息子について。

息子は母親について。

それらの文章はともに美しいかもしれない。

母親が書いた文章は、心の美しい人が書いた文章である。

息子が書いた文章は、心の美しい人について書いた文章である。


例えば、私が自分の書いた文章を読み返してみる。

私は、私が自分自身について書いた文章を読むとき、必ずしも感心しない。


しかし、私が、私の母について書いた文章を読み返してみると、自分でも感心するほど美しい。

心の醜い自分が書いた文章なのに、醜い感じがしないのである。

心の美しくない人が、心の美しい文章を書きたかったら、心の美しい人について書いたらよい。

URL:http://ameblo.jp/toraji-com/entry-10080730903.html



【個人メモ】

美しい文章-美辞麗句という化粧をすると美しくなる文章 ←-内容の醜い文章
     |                      L内容のない文章
     L心の美しい文章 ←-心の美しい人が書いた文章
               L心の美しい人について書いた文章

美しさを作るファクター ①:美辞麗句・・・美辞麗句が持つ化粧力
               <---->言霊・言葉固有の格調
               <---->茶道や華道などの作法・所作が美しく見えるのと同じ理由
            ②:心の美しさ
               a)・・本人の内部からにじみ出る美しさ(すっぴんの美しさ)
               b)・・心の美しい人を想起すること
                   <--心の美しさは、外からみた言動や立ち振る舞いに顕れる


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